Ukulele#1 Ukulele#2

コンサートサイズのスペックについて記述します。 製作手順等は全てソプラノと同じです。

 

スケール(弦長)は384㎜、12Fは192㎜
フレット数は19F(ソプラノは15Fまで)、14F位置でボディに接合します。サウンドホール径は62㎜と大きくなります。

【オクターブ調整】
フレット楽器は「弦を押える」ことで「弦が伸びる→弦張力増→音程が高く」という宿命があります。そこで計算値を補正するのがオクターブ調整です。ギターの場合「3㎜」ほど加えるのが一般的で、6弦と2弦の張力が突出して増す特性から、2弦と6弦の位置を後方にセットしているサドルが多いです。
この考えを追求していくと「弦単位のフレット値」になってくるのですが、ウクレレ(ナイロン弦)の場合、何ミリの補正がベストなのか確かめる術もなく、2㎜~2.5㎜というおまじない的な数値・・・ともいえます。

  ボディの膨らんだ部分、ウエスト部分の数値。
  バックボードのブレーシングプラン、3つのブレースで補強、サウンドホールとの位置関係に留意してください。そしてバックボードのラウンド形状に合わせた接着面加工も必要です。
 

トップボードプランはクラシックギター的なアイデア、ブレーシングに加えサウンドホールの補強等が施されます。

ブリッジ補強板は中央のブレース材の下を通します。またサウンドホールの補強材は単なる割れ止めですから、その形状は自由です。

  バック側のラウンド形状のアイデア。
8ヵ所の高さを基に形状を作り上げます。ポンチ絵では板材の厚さを1.8㎜として計算。
  ブリッジはクラシックギターとほぼ同じ形状です。
スペーシング(弦の間隔)は13㎜です。
  19フレットの指板、14F位置でボディと接合します。
 
 
  ペグヘッド突き板は「ボコテ」というはっきりした木目の木材、ブリッジ材は「チューリップウッド」、色合いのユニークな部分をカットしました。
指板材は「花梨」、リッケンバッカーのクラシックモデルに使われていました。
【2010年製作】