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【バンジョーウクレレ : Banjo Ukulele / Banjolele】 |
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◆中国製グレッチモデル、スケールは395ミリ、コンサートサイズです。 【画像:左と左下】オープンバックに簡易リゾネーターが装着されています。 【画像:下】ペグヘッド表側にはグレッチ社デカール |
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【画像:左】 裏側には製造番号?と中国製と記載、モデル名は記載されていませんが、WEBで確認すると「G9470」というモデル名で市販され、既に生産は終了しているようです。 【画像:左下と下】 12個のブラケット固定、簡易リゾネーター仕様、及びシンプルなテールピースが確認できます。 |
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【画像:左】 リゾネーターは6カ所のネジで固定されています。 【画像:左下と下】 ヘッドは6個のブラケット固定、ロッドはシングルです。 |
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◆ヘッドサイズは内径で8インチ、恐らく市販されている最小のものです。 | ||
◆ リムサイズはヘッドを被せるので外径で8インチです。 | ||
◆ 全てを分解すると左のようになります。シンプルですが基本に忠実なパーツ構成です。 ◆調整項目は次の通り |
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◆ ポジションマークの変更作業 | ||
【画像:左】 ご覧の通りオリジナルマークは視認性がよくないので、色の濃いマークに変更。直径5ミリです。 【画像:左下】 指板表面を保護するためマスキングします。 【画像:下】 4,5ミリビットでオリジナルマークを除去していきます。慎重に・・・・・ |
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【画像:左】 除去した穴の深さは2ミリ、新しいマークは1ミリの厚さなので、穴に木くずを入れて深さを調整します。 【画像:左下】 新しいマークを仮置きするとこんな感じです。 【画像:下】 6個の新しいマークをアロンで接着 |
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◆ 作業完了、1カ所の作業ミス、指板表面をヤスリでこすってしまいました。 | ||
◆ フレットの擦り合わせ | ||
【画像:左】 定番の作業、指板表面を保護した後、ヤスリで一気にフレットを平らにしていきます。 【画像:左下】 #240から順を追ってフレットの傷を除去していき、最後にコンパウンドで仕上げます。 【画像:下】 作業終了! |
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◆ ナット溝の深さ」調整 | ||
◆ ナット溝の調整は「弾きやすさ」という意味でとても重要な作業、象牙製ナットに変更するつもりでしたが、意外とよさそうな材料(牛骨?)なのでそのまま使用します。 | ||
◆ 溝の深さ調整の結果、ナット溝に弦がすっかり溝の中に埋もれてしまったので、ナット自体の高さを低く調整しました。 | ||
◆ ペグのネジ穴にネジの破片が・・・ |
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◆ペグを取り外したところ、本来のネジ穴に頭のないネジが残っており、ペグは新しい穴に取り付けられていました。従って「3弦」用のペグ位置は若干ずれて取り付けられています。 よーく見ないとこの位置ズレは判らないので、この状態で出荷されたものと思われます。 |
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◆ 実は「1弦ペグ」の取り付け作業中に何とネジの頭がポロリと欠けてしまったのです。結果1弦と3弦のペグヘッド2ヵ所にネジの破片が残ってしまいました。 (*)穴を広げてネジの破片を取り出し、広げた穴を木材で埋め、改めて正しいネジ穴をあけるしかありません。あるいはネジの破片はそのままに、バンジョータイプのペグに交換するといった対応になります。 |
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◆ ブリッジの交換 | ||
【画像;左】 ブリッジの両端2本の足元にすき間が確認できます。とても不安定、指で簡単にずれてしまいます。 【画像:左下】 取り外して確認すると罫書き線らしきラインに沿ってアール加工がされています。 【画像:下】 ブリッジ交換後の画像。 |
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◆ 調整後のバンジョーウクレレ、ご覧あれ・・・ | ||
【画像:左】 とてもシンプルな楽器、音の伸びなど通常ウクレレとは異なりますが、ウクレレ愛好家なら一つは手にしておきたいと思うのですが如何でしょうか? 【画像:左下】 ヘッド面のブリッジの位置マーキングは油性のため洗浄しても除去できません。 【画像;下】 ポジションマークの変更はやはり正解、白蝶貝が光に反射するといい感じです。 |
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最後に「バンジョーウクレレ」の世界、どうぞお楽しみ下さい。(全てYouTubeから) George Formby "Sitting On A Blackpool Tower" 1959 Andy Eastwood "2010 performance at GFS(George Formby Society) gathering" |
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