◆ 木地調整と捨て塗り |
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きれいな塗装仕上げのため全体をヤスリ掛けします。ペーパーは#180~#400を使用します。傷や付着している接着剤の除去、湯拭きについては読本で紹介します。 |
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目止めや着色しない部分をマスキングします。
色むら防止のためクリアラッカーをシンナーで4倍程度に薄めたものを塗ります。写真は乾燥中のもの。
一晩乾燥後、#400でケバ取りします。 |
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塗料が内部に入らないようにサウンドホールに新聞紙を丸めて詰め込みます。 |
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◆ 目止め着色
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マホガニー材は導管が大きいため「との粉」のような目止め剤を塗りますが、着色も同時に行います。
目止めのタルクに着色剤として油絵の具を混ぜ、同量のシンナーを加えとろりとしたクリーム状に練り上げます。
木目に沿って刷毛塗りします。 |
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半乾きを確認しウエスで木目に対し直角に塗料を擦り込みます。
乾燥後にウエスで塗料をふき取ります。
この工程を2回行います。拭き取れない塗料も爪楊枝とかで丁寧に取り除きます。 |
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◆ サンディングシーラー(中塗り)
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ラッカー系サンディングシーラーを塗り重ねて肉厚な塗装面を作ります。ナットを含む指板表面とサドル溝を除き全ての養生テープを取り除きます。
サンディングシーラーとシンナーを1対1で混ぜ、15回程度塗り重ねます。塗装インターバルは最低40分程度は確保します。 |
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ペーパー掛けに耐え得る塗膜が出来ていることを信じ、#320~#600の順番でシーラーを削り落としていきます。
もちろん削り過ぎると地肌が露出してしまうので注意が必要です。露出したらその部分はやり直しです。 |
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表面を光線に当てて均一に反射するのが理想です。凹凸のへこみ部分が無くなった状態ですね。
ブリッジやネックの接合部分は塗料が塊となって固まっています。千枚通しのような先のとがっているもので削り取りペーパーなどで取り除きます。 |
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◆ トップコート(上塗り)
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クリアラッカーとシンナーを1対1で混ぜ合わせます。
サンディングシーラー同様15回程度塗り重ねます。 |
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◆ 水砥ぎとポリッシュ
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ペーパーの目詰まりを防ぐため石鹸の入った水を用意、ペーパーを当てるパッドはスポンジに覆われたものを用意すると作業が楽です。
ペーパーは#800、#1000、#1500の順に研磨します。800番は研磨力が強いので木地が露出しないよう注意が必要です。
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1500番が終わったら塗料や石鹸のかすをウエスで拭き取った後、コンパウンドで磨き上げます。 |
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ハンドバフでポリッシュした表面、光線に当てると実にいい感じです。 |
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指板表面の養生テープ、ブリッジのサドル溝に貼られたテープが確認できます。 |