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ここでは5弦ネック仕様から4弦ネック仕様に改造していきます。具体的にはネック幅の調整、5弦ペグ穴の補修、ネックヒール形状をオープンバック仕様に変更、更にポットへの連結ペグの位置も調整する必要があります。
5弦用ネックから4弦用のネック幅に調整、22フレット位置で1センチほどネック幅が狭くなります。 鉋で2ミリほどの余裕を見ながら削り、次に木工ヤスリでネック形状全体を削っていきます。
5弦ペグ用の穴です。 深さは約10ミリ、底の部分は直径8ミリ、表面部分で10ミリ弱という穴です。
まずリーマーで穴の内側を削って凹凸の無い内壁を作ってから内径や深さを確認します。
マホガニー材で埋め込む木片を作ります。削ってはテスト埋めを繰り返し、OKの段階でボンド接着します。最後はハンマーで軽く叩きます。
埋め込んだ痕跡がはっきりと残ってしまいますがOKとします。マホガニーパテで補修した方がいいかもしれません。
リゾネーターバンジョー仕様になっているので、シンプルなオープンバック仕様に変更します。
「コの字」に切り込まれた部分ににマホガニー材をシムとして埋め込み、リムとの接合面積を増やします。 (赤矢印のクロスに締めるクランプを失念、この種のミスにはがっかり・・・)
ペグヘッドを除き全体を#150と#180で研磨しました。 ネックヒールの最終形状はリムプランが決定してから作業します。
貫通部分のメープル材がアクセントになるかも知れない。着色後が楽しみです、
何とも形容しがたい形状、どうしても独自性を出したかったのか?
一気にベルトサンダーで研磨、中央の穴は不要なので下の写真のように穴を埋めます。
← ペグ耳を追加するためにサイドカット、ペグホールまでギリギリ・・・・
↓ ペグ耳を当ててクランピング
(左) ヘッド形状を写真から簡単なテンプレートを作成。ペグ耳が接着され平面出しされたヘッドにおよその形状をプロット罫書します。
(下2枚) 左が表、右が裏側。 正確なモデルコピーではありません。雰囲気が出ていれば良しとします。 厚み10ミリのペグヘッドがほぼ出来上がりました。下側コーナーがやや大きいかも、後で修正します。
ねじ穴は深さがそれぞれ38ミリ程度、マホガニー材がフィットするまでやすりで調整していきます。
(左) スピンドルサンダーでリムと接する部分のアール形状をおおまかに研磨し、形を整えます。この時、3段形状を「2段形状」に変更します。 (左下)#120を貼り付けたリムでヒール部を研磨 (右下)研磨後のヒール、2段形状そして接合面積も広くなりました。
最終的な整形は組み立て時に調整します。
注)ヒール部の改造は「ヒールブロック」全体を交換した方が作業は容易だったかも知れないが、まあ、これはこれで良しとします。
問題発生!ネックが短くなった! 実はネックの「ねじれ」の矯正とペグヘッド表面をベルトサンダーで研磨した結果、ネック指板面が10ミリほど短くなってしまいました。 22Fの指板面を確保するためには写真のように再びペグヘッドを改造しなくてはなりません。 結果は下の写真2枚のように合板で作り上げたようなペグヘッドになりました。(根性です。)