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 【チェロ:指板メンテ/弦高調整】

 

◆国産チェロ(1975年製)

◆コンディション
   ①指板の順反り
   ②弦高は指板エンド部分で1弦/8ミリ、4弦/10ミリ

◆作業内容
①指板の順反り補正とメンテナンス
②ブリッジの高さ調整  
③弦高は1弦/5ミリ、4弦/8ミリ程度を目標

                       asofnov2019

 
 

4弦で10㎜の弦高、ちょっと厳しい感じです・・

 

ナット位置から15㎝程度の範囲を削ることで指板を平らにします。

注)ナットの取り外しが出来ないので、この状態で指板を削っていきます。

 

【画像:左】 指板は黒檀ではなくメープルと思われる木材を黒く着色したものです。
しかも目印のテープを貼り付けていたらしくその残骸が残っています。

【画像:左下、下】スクレーパーとペーパーで残骸を除去していくと黒の塗料が消えて地肌が露出・・・
材質そのものが軟らかそうな感じです。

 
 

ブリッジ(駒)の高さを予め「5ミリ」ほど削っておきます(弦を張ってから改めて調整します)。

*)弦高調整は指板が反ってなければブリッジの高さ調整でほぼ決まります。

 

【画像:左】ナット位置からおよそ15センチほどを削ることで指板全体の平面を出していきます。

【画像:左下】 まずノミで「2ミリ」ほど削っていきます。

【画像:下】 次にスクレーパーでノミの削り跡を平らにしていきますが、適宜スケールで平面を確認しながら作業します。

 
 

【画像:左】 スクレーパーに加えヤスリも併用

【画像:左下】 ほぼ削り終わり、削った分ナットが飛び出しています。

【画像:下】 指板の平面チェックもOK。

 


 

【画像:左】 弦スロット(溝)を改めて削り直し

【画像:左下】 飛び出したナット上部をヤスリで研磨

【画像:下】 
①塗装の前に#800までのペーパーで木地調整
②油性(エゴマ油)着色塗料を布で擦り込んでから乾いた布で拭き取り、一晩乾燥させます。黒檀カラーとは一味違う感じになりました。

 

 
   
 

【画像:左】 駒を立てて弦を張る・・・・・

【画像:左下】 弦が隠れていますが1弦の弦高は5ミリ

【画像:下】 3弦の弦高は8ミリ

 
 

チェロには先のとがったエンドピンというパーツあり。

ゴム製の「戸当たり?」というドアの小物を使用し、ストッパーを作ってみました。何とこれがピッタリ・・・値段は98円!


注)「袋ナット(挿入画像)」をエンドピンとゴム底の間に
入れることで、エンドピンがゴム底を突き破るということ
はありません。