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《 第1章 ボディその1 》

ソプラノウクレレを7/10にダウンサイズしたウクレレを製作。

◆ スペック

 

いつものポンチ絵、ソプラノマーチンをラフに7掛けしたプランです。

 

側面図

試作品なのでサウンドホールサイズやボディの厚みとかサウンドへの影響は完成後の楽しみです。

 

スケールは「240ミリ」

12フレットでネックとボディの接合、17フレットまで打ち込みます。

◆ モールド製作

 

7/10サイズのモールド。

40ミリ厚の桂材(多分)をバンドソーでくり抜き、内側をスピンドルサンダーで仕上げます。

 

くり抜いた部材はサイド材のクランピング用ブロックとして使用します。

(下の写真)比較してみると・・・・・

 

◆ サイド材ベンディング

 

「マホガニー端材」を使用、厚みは1.8mm~1.9mmほど・・・・

ベンディングアイロン作業、サイド材は一晩、水に浸しておきましたがそれほどの効果なし・・

 

 

【トラブルシューティング】
モールドから取り出すときに割れ発生(作業ミス)、立派な割れです。
アロン接着、研磨作業で写真のように修復しました。

 

◆ ブロックとサイドの接合

 

(左) 2つのブロックを作成します。高さはテールブロックで1ミリ、ヘッドブロックで2ミリのマージンを確保しておきます。理由はバックボードのラウンド形状に対応するためです。

(左下)ブロックとサイドの接合面を擦り合わせします。

(下) 加工後ブロック、アールが確認できます。

 
  サイド材の両端をカット、長さを調整し、モールドに固定します。
 

(左) 次に接着剤がモールドに付着しないようキッチンペーパーで接着部をカバーします。

(左下)ブロック位置を確かめつつクランピング

(下) ブロックが接着されたサイド、割れた部分には後で割れ止め加工を施します

 

◆ トップボードのパーフリング加工

 

トップボードとバックボードの作成

トップ、バックそれぞれ2枚のマホガニー端材を接着し1枚の板にします。

 

◆ トップボードのパーフリング加工

 

StewMc社製パ-フリング加工ガイド。

1ミリ幅の溝加工、黒セルを埋め込みます。

サウンドホールが小さいためガイドが使用出来ません。よって彫刻刀で穴をあけます。

 
 

出来上がり・・・・シンプルです。

◆ ブレーシングとブリッジ補強板を接着

 

【バックボード】
(a) 接続部の補強(マホガニー)
(b1-2) ブレース材(スプルース)

【トップボード】
(b3-4) ブレース材2本(スプルース)
(c) ブリッジ補強板(ローズウッド系)

  【バックボード】
(左)接続部補強板接着(ボンドを濡れウエスでふき取っているうちにこんな状態・・・・)
(左下と下)ブレース材接着
 
 

【トップボード】
ブレース材とブリッジ補強板を一気に接着

  ブレースが接着されたトップとバック
 

【ブレース整形】
突きのみで大まかに削ります。

そしてミニかんな、やすり(#180、240)で仕上げます。

  整形されたブレース