Ukulele#1 Ukulele#2(Concert) Ukulele#3

《 第8章 最終組立、完成 》

◆ フレット擦り合わせ

  (左)テープ養生していた指板及びサドル溝のクリーンアップ
(左下、下)指板をテープ養生した後、フレットレベルを調整、サンディング実施
 
  サンディング終了後コンパウンド研磨

◆ ナット整形

  (左)ナットの整形
(左下)鉛筆で溝位置を罫書
(下)罫書きに従い軽く溝切り
 

◆ ペグの調整と調弦

 

(左、左下)2つのペグが干渉してたのでやすりで調整。
(下)弦を張ってから、サドルの高さ調整とナット溝の最終調整により弦高を調整します。
注)短いスケール故、弦のテンションが緩くなってしまいます。その結果最も太い3弦(C音)のチューニングに苦労、原因は弦とナット溝の収まりが悪かったこと。ナット溝を調整することで概ね対処できたようです。

 

◆ 完成

完成しましたが、やはり「試作品」の域を出なかったという実感です。
バックボードの接着や初めてのウレタンニス塗装など反省点多しです。とはいえ、完成写真をご覧あれ・・・・
 

通常ソプラノサイズとの比較です。
70%ほどにダウンサイズしたウクレレ・・・・実にコンパクト、インテリアとしてもGoodですね。

 
 
 
 
 
  バックボードが微妙に波打っています。多分ブレース材をライニング部に絡ませなかったことが第一の理由か?クランピング技術か?

◆ 3弦のオクターブ調整

  当初、3弦の音程が合わない原因はナット溝が原因と考えましたが抜本的改善は無し・・・
従って3弦専用サドルを用意し、位置を2ミリほど後方にセット。完全ではないもののオクターブハーモニクスを改善することが出来ました。
通常スケール345㎜にフィットするように製造された弦故240㎜スケールには無理があるのでしょう、とりわけ太めの3弦には・・・・・・