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《 ウクレレ製作 第3章 指板 》

◆ フレットの溝彫り

 

指板材は幅60ミリ、長さ230ミリ程度、厚みは3ミリから4ミリ程度に加工します。

片側を基準とする中心線に直角なフレット線を罫書きします。

 

StewMc社の専用マイターボックスを使用すると作業は楽です。

フレット溝の位置は何度も確かめながら切削することが大切です。0.1ミリ単位の作業のつもりで・・・

 

◆ ポジションマークの埋め込みと整形

 

径4ミリ、厚2ミリのポジションマーク使用。
埋め込む場所に対角線を罫書きし、1.5ミリ~1.7ミリの深さの穴をドリルで彫っていきます。
注)写真はフレット溝が切られていませんが手順としては溝彫りを先に行う方がベターと考えています。

 

ポジションマークが接着されたら、指板形状を整えます。

指板の両端、両側の形状をテンプレートで確認します。

     

◆ フレット打ち

 

フレット打ちは指板形状と表面仕上げが完了してから行います。

叩き方はまず端をしっかり叩いて溝に入り込ませてから、中央そして片方の端と順に打ち込みます。 最後に指板を横から見て、各フレットがしっかりと溝に収まっているかを確認します。

 

指板から飛び出しているなフレット端を「食い切り」で取り除きます。

更に鉄工ヤスリでフレット端を一気に研磨し、指板面に対し30度~40度の角度をつけます。
最後にバリ等を処理します。

 

完成品です。上から黒檀、パリサンダー、チーク材。

注)中央のラインは埋め木装飾です。