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《 ウクレレ製作 第8章 最終組立 

◆ フレット擦り合わせ

  すり合わせ前の養生、ナット、フレット、ブリッジを除き全て保護します。
 

当て木に#240を貼りフレット上部を満遍なく研磨、スケールを当てて隙間が無いことを確認します。

12フレットを境に微妙な角度がありますが無理をして平面にする必要はありません。

 

まず#240と#320でフレットの頭部分を丸く整えます。

#400から#1500で徐々に傷を少なくしていきます。研磨するたびに光沢が変化して行きます。

  最後に金属用のコンパウンドで磨き上げます。
  丸く囲んだ部分がコンパウンドで磨いたフレット、写真ではよく判りませんが輝いています。
 

◆ ナットの整形と溝切り

 

ナットの粗加工を行います。

3ミリほどの高さで罫書きします。

 

鉄工ヤスリで一気に削ります。なお象牙にはプラスティック用のヤスリが合うようです。

注)第1、2フレットもテープで保護して下さい。

  ヤスリ加工後にペーパー#320、#600そしてコンパウンドで磨き上げます。
 

専用スケールを使用して弦溝の位置を決めます。

両端から3ミリのマージンをとり4ヶ所に1ミリ程度の切込みを入れます。

最終加工は弦を張ってからです。

  弦が張られた最終加工です。
それぞれの溝の深さは第2フレットを押さえて第1フレットと弦の隙間(赤丸印)が0.5ミリ程度に調整します。
     

◆ サドルの高さ調整

  サドル溝を保護していた養生テープを慎重に取り除きます。
 

サドルを溝にセットします。

ブリッジの弦溝、弦止めの中に入り込んだ塗料をカッターナイフその他で取り除きます。

 

弦が張られていないこの状態でサドルの高さを予め調整しておきます。

ナットとサドルにスケールを当て12フレット位置の隙間を確認します。

  隙間が3ミリ強になるようにサドルの高さを加工します。
  弦を張ってからもう一度サドル高を調整します。サドル高の調整はサドルの底の部分を均一にヤスリ掛けします。
     

◆ チューニングペグ

 

最後にペグを取り付けます。ペグ穴には塗料が入り込んで固まっているのでリーマーで取り除きます。

削り過ぎないようにブッシュで確認しながら作業します。

  ブッシュが収まりました。
  弦も張られました。
  裏には連番まで・・・・
     

◆ 完成!