Banjo#1 Banjo#2 Banjo#3 Banjo#4 Banjo#5

《 プレクトラム バンジョー / ポットについて 》 

5弦バンジョー(パーツ)を4弦のプレクトラム(Plectrum)バンジョーに改造します。(参考とする仕様はDeering社製造のBob Shaneモデル。)
 

◆ ポット考察

  このリム(サイド)には24個のブラケット用のネジ穴があり、通常のオープンバック同様の加工がなされています。メーカー名UNKNOWN。

写真のようにヘッドテンションをコントロールする「テンションフープ」にはノッチ(刻み目)も無く廉価モデルといった感じ・・・・
  ←左のテンションフープはノッチも加工されており相応の雰囲気、実際重量もあります。

ヘッドクラウン(ヘッドの高さ)の低いヘッドではヘッド面が低くなってしまいます。

↓クラウンの高いヘッドに交換するとテンションフープとヘッド面がピッタリ
合います。
 
ネックとリムの接合部のチェックをしようとポットを組み立ててみると、テンションフープのノッチとリムのシュー穴の位置がずれていることに気が付きました。実はテンションフープのノッチ間隔はメーカー毎にユニークであるということ、そういえばStewMc社のホームページにノッチのないテンションフープがあるのを思い出しました。そういうことか・・・・・・
 

穴の位置(場所)で異なりますが写真のようにリム穴とノッチから下がったブラケットの位置がずれています。
ノッチ付きフープを使うのであれば、現在の穴を一旦埋めて新しい穴をあける必要があります。

さすがにこの作業は・・・・・

 

従って、下記市販品を購入します。
①ヘッド(11インチ/ハイクラウン)

②溝付きテンションフープ(あらゆるブラケット間隔に対応可能)
③トーンリング(初期のバンジョーに使用された簡易型)

 

◆ ポット考察その2・・・試み

ネック、リムの塗装の合間に、今回の作業とは関係ない別のブルーグラスバンジョーをオープンバックポットへ改造してみました。
改造の対象となるパーツは「リゾネーターフランジ」と呼ばれ、ブラケットとリゾネーターの2つを固定するパーツです。
  フランジの穴を残し写真のように周囲の不要な部分をノコで切断していきます。
 
  カットした後、穴の周囲を鉄工やすりで整形、バリを取り除きます。

写真のように真鍮(ブラス)で出来た鋳物であることがよくわかります。メッキが取れブラスが露出した切断部は、アマゾン販売の「メッキ工房」で対応出来そうです。しかし値段が21,000円、ちょっと考えてしまいます。
 
  すっきりとしたフランジになりました。
24個の穴がブラケットを固定する「ブラケットシュー」の役目を果たします。
 

改造フランジでポットを組み立てると写真のようになります。
ユニークなオープンバックのポットが出来上がりました。