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《 指板接着、突板接着 》 

◆ ネックの平面出し

  前の工程でトラスロッドのテンションを上げた結果、ネック中央部分がわずかに出ている逆反り状態です。
左下画像の鉛筆で印をつけた部分を#120で研磨し平面出しを行います。
 

◆ 指板の接着

  接着時に指板とネックがずれないよう2か所に「釘」を打ち込みます。
  釘の先端をカットしヤスリで先をとがらせ、指板をセットします。
指板裏側の釘痕を千枚通しで釘がしっかりと収まるサイズに加工しておきます。
(注)指板が硬いため釘穴加工をしないとネックとの間に隙間が出来てしまうため。
  (画像:左) ネック表面にボンドを・・・
(画像:左下) クランピング
(画像:下) 接着OK
 

◆ 指板の平面出し

  指板は機械作業(プレーナー等)ではなく手作業で厚みを調整したので完璧な平面ではありません。従ってこのタイミングで改めて指板の平面出しを行います。

(画像:左)#120の大型ブロックで研磨、微妙なゆがみを確認。
(画像:左下)スケールで平面チェック
(画像:下)部分的に修正研磨します。
 
  バンジョーの指板はギターに比べ圧倒的に長いので指板の平面出しはとても重要です。

◆ 再びネックの整形

  指板サイズに合わせネックを整形します。

(画像:左、左下)最初に幅を合わせます。飛び出している部分をカンナで削ります。
(画像:下)各種木工ヤスリと#120でサンディング
 
 

整形作業が終了、ヒール部分は未加工です。

*指板を含むネックの厚みは、1Fで24㎜、12Fで28㎜です。

 

◆ ナットの接着

  ナット装着部分の付着物を取り除いてから象牙ナット(4㎜厚)を接着します。
接着アロンは2滴のみです。
 

◆ ペグヘッド突板の接着

  (画像:左) 坊主釘
(画像:左下)突板と当て木の準備
(画像:下) クランピング及び接着後・・・
 
 

◆ ペグヘッドの整形

  細工ノコ、鉄工ヤスリ、繰り小刀その他を使用、黒檀系木材は硬いのです。