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《 ヒール加工、フレット打ちその他 》 

◆ ヒールエンド加工

  リムとネックがしっかり固定されないと音程や演奏に支障が出てしまうので、リムと接するヒールエンドは精度の高い作業が求められます。

(画像:左)リムに合わせて罫書き
(画像:左下)ベルトサンダーで粗削り
(画像:下)リムを固定
 
 

【作業ステップー1】
ヒール全体をリム形状(アール)に合わせます。

(画像:左、左下)#80をリムに貼り付け、ヒールを研磨。
(画像:下)途中で取り付け角度、隙間が無いことを確認しながらの作業です。

 
  【作業ステップ-2】
組み上げたヘッド形状に合わせます。

(画像:左)ヘッドの(仮)組立
(画像:左下)テンションフープに接する箇所をヒールに罫書
(画像:下)木口面加工なので結構大変、ノミで粗削りしてから木工ヤスリ、鉄工ヤスリ及びペーパーで作業します。
 
  (画像:左)このようにして接合部をチェックします。
(画像:左下)赤い印の部分に隙間あり、従って黄色の部分を削っていきます。
(画像:下)この作業を繰り返し、ぴったり合体することを確認して完成です。
 

◆ ネックとヘッドの中心線チェック

 

◆ ヒール加工

  ヒール部分の厚みが足りないのでメープル材を追加します。

注)カムクランプはやっぱりパワー不足、メープル材圧着には適していなかったようです(作業ミス)。
 

◆ サイドポジションマーク

  サイドマークはΦ1.5㎜のプラスティック棒、12Fに2個埋め込みました。

◆ フレット打ち

  (画像:左) スロットに入り込んだ「作業くず/かす」を取り除きます。
(画像:左下)22本のフレットを準備
(画像:下) セルに干渉しないようにフレットの両端(タング)をカットしてからハンマーで打ち込みます。なお打ち込む前にフレットをわずかに湾曲させることで両端が溝に収まり易くします。
 
  (画像:左) 「食い切り」で各フレットの余分な端をカット
(画像:左下) 中目の鉄工ヤスリでフレット端を40度を目標に研磨
(画像:下)研磨した後のフレット端
 
  フレット端には「バリ」が残っているのでバリ部分を研磨し、滑らかにします。
 

これで指板部分は完成しました。

次の工程は「フレットの擦り合わせ」、「ポッド組立」など仮組立です。
ペグ、ヘッド関連パーツが準備出来てから作業します。