Guitar#1 Guitar#2

今回は「OO-18」仕様のマホガニーモデル、前回の反省点を踏まえた効率的な作業を試みます。(apr2019)

1.サイドとブロック

◆ サイド材の厚み加工 ・・・・・ APR2019

加工対象のマホガニー材は850㎜×120㎜×4㎜

厚み4㎜を2.5㎜に加工します。カンナとヤスリで作業します。
最終的な厚みは「2㎜」としますが、これからの製作過程で行うサンディングのマージンを考慮し2,5㎜に加工。

仕上げは#180でサンディング。

全体の厚みチェックは板をしならせることで均一かどうかを判断し、必要に応じサンディング修正します。
プレーナー処理には到底及びませんが一定の均一性は得られるものと考えます。

◆ ブロック材加工

ブロック寸法で最も重要なのが「高さ」です(前回テールブロックを高さ「110㎜」で加工というミス発生)。
幅や厚みは多少の増減があっても特に問題は生じません。

トラスロッドの溝はロッドサイズが確定してから加工します。

◆ サイド材ベンディング・・・・・ APR2021 (2年後の再開)

今までは普通の水を使用していましたが、今回は熱いお湯を使用してみました。

刷毛で湿らせ、高温アイロンで曲げていく作業を繰り返します。

マホガニーは吸水性も高く水分はあっという間に蒸発してしまいます。

【画像:左】 くびれ部分のアールが最もきついアールです。

【画像:左下と下】 モールド固定、一晩固定します。

◆ サイド材の長さ調整等

【画像:左】 赤丸2箇所でサイド材が重なっています。

【画像:左下、下】 モールドを反対側にしてから重なっている部分を鉛筆で印しを付けます。この部分でカットします。

【画像:左】 印しに沿ってノコギリカット、カットする位置は後で微調整するためのマージンを確保しておきます。

【画像:左下と下】 カットした2枚のサイド材ですが、曲がり形状に差異があったため修正しました。下の画像が修正後のサイド材です。

◆ ブロックの加工(トラスロッド溝と接着面の加工)

作業ミス発生!!!

【画像:左】 深さ10ミリのトラスロッドの埋め込み溝にも係わらず20ミリの溝を・・・・

【画像:左】 木片を埋め込んで10ミリの深さに戻しました。

【画像:左】 テールブロックはアール加工が必要です。削り粉が両端から中央部まで均一になるまでサンディングします。(ヘッドブロックのアール加工は不要)

【画像:左下】 ドライクランピング、トップボード側が下になります。

【画像:下】 トップ側のロッド溝の位置を確かめます。

◆ サイド材にブロックを接着する

【画像:左】 テールブロックの接着。
接着本番ではモールドとサイド材の間に「クッキングシート」を挿入し、サイド材とモールドが溢れたボンドで接着するのを防ぎます。

【画像:左下】 ヘッドブロック接着

【画像:下】 トップボード側ブロックのトラスロッド溝の確認、位置はOKです。

【画像:左】 クランピング終了、一晩乾燥させます。

【画像:左下下】 翌日モールドから取り出したバックボード側とトップボード側です。

*)このサイドはトップボードの完成までモールドに固定しておきます。