《ギター製作》

7.ネック

◆ ネック・ブランク材加工

既に整形されてるネックブランク材、これを加工していきます。
カンナでトップ面を削り、基準面を作ります。
(左)
基準面のトップと90度の側面
(左下)
指板面が平らであることを確認
(下)
ペグヘッド角度は14度

◆ 罫書

(左)
ネック作業で使用するテンプレート2種、左はペグヘッド用、右はダブテールの罫書に使用
(左下)
ペグヘッドの罫書
(下)
ネック罫書終了
①側面(サイド)罫書
②上面(トップ)罫書

◆ バンドソーカット

まず①側面罫書に沿ってカット、マージンは1~2ミリです。
次に②上面(トップ)の罫書に沿ってカット、ほぞは後で加工します。
これで大体の形が出来上がり・・・・

◆ トラスロッドの取り付けイメージ

現在のマーチンで使用されているタイプ。
アルミ製ボディに収まっている鉄心が中央部分を押し上げるという仕組みです。

なお、ほぞ加工があるため、ロッド溝加工と取り付けはネックとボディの接合後に行います。

ロッド溝は幅12ミリ、深さ13ミリとし、トップボードと同じ3ミリ厚の埋め木でカバーする。
赤い囲んだ部分はロッドとブレースが接触するのでブレース加工(削る)が必要。

なお、ダボの奥行きを「16ミリ」から「18ミリ」へ変更します。

◆ ネックの粗整形

 

(左)
側面のやすり掛け
(左下)
D-28のボリュートの真似?
(下)
ヒールの粗整形

この程度で小休止・・・・

◆ダブテール(ネック側)加工

【まず罫書から】
(左)
ネック側、ほぞ奥行きは18ミリ、中心線を合わせて罫書
(左下と下)
ヒールエンド、長さ70ミリ、幅44ミリ⇒16ミリと狭くなっていきます。

【ノコギリで粗カット】
罫書に沿い、鋸の角度に注意しながら作業、必ずマージンを確保しなくてはなりません。

ほぞの最終カットはボディとの接合時に行います。

◆ ネックの整形をもう少し・・・・・・

ボディとの接合チェック時に備えてヒール部分を最終形状に近い形にサンディングしておきます。