《ギター製作》

9.トラスロッドの取り付け

◆ ロッド溝の罫書

アルミ製のシングルアクション、順反りのみに対応するロッドです。
5mmビットを使用するので5mm幅の溝を2つ加工、従って5mm幅溝を2つ罫書します。

◆ ロッド溝加工 (溝の深さ変更-13mm⇒10mm

写真のバイスにネックを固定、バイスにはゴムパッドを当てます。

注)ネック中央部の側面を未加工にしていた理由はバイスに固定するためでした。

(左)
トリマーガイドを3カ所で固定
(左下)
ガイドとトリマーのスムーズな動きを確認
(下)
2~3mm単位で削っていきます。
(左と左下)
片側の溝加工の完了

(下)
ガイド位置を変更し、もう一つの溝を加工、12mmのロッド溝が完成

◆ ロッド溝の調整

ナット側の溝がきついため拡張が必要です。
(左)
溝幅の拡張作業

(左下と下)
ナット部分が収まらないため、トップボードをカットします。この下には3ミリ厚のブレースあり。

◆ ロッドの取り付け調整

ロッドをセット、ナット部分はうまく収まりました。

反対側は2ミリほど削り過ぎがあったため、メープル材のシムを挿入し調整しました。

バイスで固定してからネック表面のチェック、OKです。

◆ 調整ナットとアーレンキー

ロッドをバイス固定した状態でナットとアーレンキーの位置調整・・・

溝の深さを10ミリに変更したことでアーレンキー(5mm)の挿入位置も3ミリずれてしまいました。従って、ブレースの通し穴を拡大し、アーレンキーが正しくセットできるよう調整。

◆ ロッドの取り付け (ボンド固定)

ロッドをボンドで固定、これで取り付け作業終了です。
多分、このロッドに関しては、正しい取り付けと思います。埋め木でロッドを隠すことが頭にあったため混乱しちゃいました。

指板接着時の当て木、ロッドが接触する部分を削りました。

◆ ネックの整形

(左)
ネックを固定しヤスリで荒削り
(左下と下)
このやすりの性能は特筆もの、荒目、中目が裏表、とても使いやすい木工ヤスリです。
残った部分のやすり掛け、現時点ではここまでの作業とし、最終仕上げは指板接着後に行います。